桜と日本文化(こぼれ話)

江戸・明治の花見風景図絵

『隅田川堤春景』。図中には「はるはると霞みわたれる隅田川の堤をウチミれハ(見れば)、青柳の放髪(ふりわけがみ)も緑の眉、にほやかに(書)きたれ莟(つぼめ)る花のほころびそめて、ゑ(笑)まひつ(繕)くらふなんと立ましたる、夕はえいとえ(笑)むなりわ(分)きて咲ミ(満)ちぬる、ひとえた(一枝)ハた(誰)か挿頭(かざし)にや手折らんとさすがに心のとまる木の本なりけらし」とあり、手習いの師匠が弟子を連れた雪見の様子もみえる
(第三章・188−189頁)
『江戸名所花暦 金井橋満開』図中には「春の日 ひかりもそひて たま河の つゝみのさくら 花さきにけり」(縣麻呂)とある
(第三章・208−209頁)
「金井の花見」(『風俗画法』第38号 明治39年、1906年より)
(第二章・122−123頁)