新刊案内

読むこと 観ること
読むこと 観ること
窪島誠一郎 著
「活字離れ」「絵離れ」に異論あり!
「紙の本」はそれ自体が「ひとつの表現物」――、読書や絵画鑑賞は「たたずむ時間の中で作家と自己との対話」である――、その空間を提供するものとして図書館や美術館がある――。私設の図書館・美術館館主による読書・鑑賞について学ぶエッセイ。
2024年3月発売
定価1,980円(本体1,800円) ISBN:978-4-908028-93-9
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紫式部のオーラ
紫式部のオーラ
『源氏物語』をわかりやすく
佐藤公一 著
光源氏の《光》は《オーラ》である!
『源氏物語』をもっと気軽に、遊び心で楽しみたい方へ。本書一冊で全編を読了した気にさせる本。「桐壺」から「夢の浮橋」までの『源氏物語』全編をたどりながら、その歴史的背景、作者・紫式部の物語のプランや表現上のトリックなどをまじえて綴る批評的「あらすじ」本。
2024年1月発売
定価1,650円(本体1,500円) ISBN:978-4-908028-92-2
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句集 煙
句集 煙
正津勉 著
一切合財皆煙也? 武骨偏屈の遊山詩人。
ユーモアと恥じらいと、四十余年の軽妙洒脱な二百十五句!
2024年1月発売
定価1,980円(本体1,800円) ISBN:978-4-908028-91-5
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民俗学からみる列島文化
民俗学からみる列島文化
小川直之 編
列島に残る民俗事象を掘り起こし、「いくつもの日本」を明らかにする
東と西、北と南、表日本と裏日本など、いくつもの文化的差異がある列島文化を、蓄積された日本民俗学の民間伝承の視点と方法をもとに、現在も「しきたり」や「ならわし」などとして残る民俗事象を研究する論考集。
2023年12月発売
定価3,520円(本体3,200円) ISBN:978-4-908028-89-2
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ヤマトを撃つ沖縄文学
ヤマトを撃つ沖縄文学
大城立裕 又吉栄喜 目取真俊
黒古一夫 著
「政治と文学」論を超える新たな可能性
戦後の沖縄文学をながく牽引した大城立裕。戦無派として〈占領地・沖縄〉の原風景と向き合う又吉栄喜。「終わらない戦争」としての沖縄戦を底流に現在の沖縄を描く目取真俊。現代文学の傍流として扱われてきた「沖縄文学」を批判・検証し、旧来の「政治と文学」論を超える、新たな可能性を見出した力作評論。
2023年11月発売
定価3,080円(本体2,800円) ISBN:978-4-908028-90-8
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青木繁 妙義・房州篇
青木繁 妙義・房州篇
吉野博美 著
天才画家の半生をたどる。
詩情豊かなロマンティシズムで古代神話の再現を試みた夭折画家の半生を、作品と習作、書簡、追想、批評などから描く。
2023年10月発売
定価3,850円(本体3,500円) ISBN:978-4-908028-87-8
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武蔵野詩抄
武蔵野詩抄
国木田独歩から忌野清志郎まで
正津勉 編
約130年にわたる「武蔵野」の時空を詩47編で歩く。
独歩の「武蔵野」=渋谷郊外を散策し、荒井由実「中央フリーウェイ」をクルマで飛ばし、西脇順三郎「旅人かへらず」で小平辺を逍遥、忌野清志郎の国立「多摩蘭坂」をのぼって、果ては奥多摩の新川和江「源流へ」。[解説付き]
2023年9月発売
定価2,200円(本体2,000円) ISBN:978-4-908028-88-5
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死を語る50人の言葉
死を語る50人の言葉
宗教家・学者・医師・芸術家の「死生観」
近代文化史研究会 編
震災・パンデミック・戦争で「死」が身近な現在、先人たちは「死」とどのように向き合っていたのか。
明治・大正・昭和に生まれた宗教家・学者・医師・芸術家たち50人は、関東大震災・太平洋戦争・戦後混乱期を生き、死んでいった。彼らの死と向き合った言葉は、現在を生きる「助け」ともいえるのではないだろうか。
2023年7月発売
定価1,980円(本体1,800円) ISBN:978-4-908028-86-1
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心霊スポット考
心霊スポット考
現代における怪異譚の実態
及川祥平 著
「恐るべき出来事」が呼び起こす場所と記憶の文化
「心霊スポット」という言葉が、雑誌・テレビのメディアに使用され始めたのは1990年代前半。その後、「神奈川ジェイソン村」「新潟ホワイトハウス」「八王子首なし地蔵」など、「恐るべき出来事」が語られる空間=訪れる場所としての「心霊スポット」は、インターネットの普及とともに隆盛を極めていく。本書では、「心霊スポット」という「語り」が成り立つ前史を概観し、テレビやネットで展開される実態を調査する。また、「将門塚」や「八王子城跡」など現代でも語りつがれる「心霊スポット」を検証する。
2023年5月発売
定価3,300円(本体3,000円) ISBN:978-4-908028-85-4
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あの坂をのぼって
あの坂をのぼって
星野文昭・暁子 獄中往復書簡
星野文昭・星野暁子 著
冤罪で闘う男と女の35年間にわたる生の記録
冤罪をはらすべく獄中で闘っている星野文昭と結婚した暁子。ふたりはその後、文昭が「医療刑務所」で亡くなるまで、毎日、書簡のやり取りをした。書簡は、文昭の刑務所での労働や暁子の仕事など、お互いの日常を語り合い、思想・支援運動、両親のこと、セックスについてなど、手紙・はがきで4千通以上にのぼった。本書は、書簡をとおして語られたふたりの力づよい生の記録である。
2023年4月発売
定価2,200円(本体2,000円) ISBN:978-4-908028-84-7
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枕頭の一書
枕頭の一書
作家たちが読んだ人生最後の本
窪島誠一郎 著
死に際し、なにを想い、どのような書物を読んだか
残り少ない自らの生涯をあゆむ中で、作家たちはなにを思い描いていたか。戦後文学の作家・大岡昇平の「サロン」で交流のあった作家たち、また著者が30代で判明した実の父親・水上勉の臨終間際に手にしていた書物、著者が敬愛する永井荷風と芥川龍之介の死の間際に読んだ本から、その思いとそれに至る経緯を、81歳の著者が記述する。
2023年2月発売
定価2,200円(本体2,000円) ISBN:978-4-908028-82-3
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クラシック音楽の感動を求めて
クラシック音楽の感動を求めて
つまみ食い的鑑賞法のすすめ
常盤隆 著
人生を豊かにするCD160枚を一挙紹介
中野雄、ドナルド・キーンを敬愛する著者が収集したCD3000枚から感動への近道となる曲や演奏に焦点を当てる。[CDジャケ写、ナンバー付]
2023年2月発売
定価2,420円(本体2,200円) ISBN:978-4-908028-80-9
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こうのとりの巣は巡る
こうのとりの巣は巡る
川田絢音 著

イタリア・ヴェローナに居住する詩人が訪れたのは、北ヨーロッパのリトゥアニアの地。ナチス・ドイツとソ連によって大量虐殺された現場の博物館――。本詩集は、リトゥアニアやイタリア南部サルデーニャ島に旅して生み出された異色の詩20篇を収録する。
2023年1月発売
定価2,420円(本体2,200円) ISBN:978-4-908028-81-6
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野村純一 口承文芸の文化学
野村純一 口承文芸の文化学
小川直之 編
河童火やろう(昔話)・ユングトゥ(沖縄歌謡)、伊曾保物語(仮名草子)、言語文化と「語り」の相関。
昔話や伝説、世間話など、柳田國男が名づけた「口承文芸」研究の第一人者である野村純一が現場から築いた「語り」の研究と、「唄」や能楽・歌舞伎・文楽などの伝統芸能・大衆芸能などの言語文化との相関を取り上げる。
2022年12月発売
定価3,300円(本体3,000円) ISBN:978-4-908028-79-3
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窪島誠一郎詩集 のこしてゆくもの
窪島誠一郎詩集 のこしてゆくもの
窪島誠一郎 著
2022年、24時間テレビのドラマ「無言館」主人公の詩集
太平洋戦争で亡くなった「戦没画学生」の絵を展示する「無言館館主」の著者の、絵画・画家と無言館に感応した詩、自身の生死を見つめる詩、さらに「戦争」や「平和」をテーマにした詩など41編を収録した最新詩集。
2022年10月発売
定価1,980円(本体1,800円) ISBN:978-4-908028-78-6
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大林太良 人類史の再構成をめざして
大林太良 人類史の再構成をめざして
後藤明 編
縄文人・倭人を人類史的視野で位置づける
戦後の第1世代として、日本の民族学を牽引してきた大林太良の業績を、3部に分けて概観する。縄文人や「邪馬台国」の倭人を東アジアやユーラシア内陸に起源をもつ環太平洋集団のどこに位置づけられるか、また日本の古代神話(『古事記』や浦島伝説など)の起源論だけでなく東西の神話の形成の比較研究や、さらに宇宙的表象(太陽・月、銀河・虹など)の世界観の人類史的研究――。〈大林学〉を知るための初めてのアンソロジー。
2022年9月発売
定価3,300円(本体3,000円) ISBN:978-4-908028-77-9
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