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日本軍「慰安婦」問題の研究 |
中国各地と占領地における実態調査を中心に | |
蘇智良 著 丁世理・董春玲 訳 | |
A5判上製/カバー装 | |
本文352頁 | |
2024年6月発売 | |
定価4,950円(本体4,500円) | |
ISBN:978-4-908028-83-0 | |
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- 30年にわたる取材と調査・分析、待望の日本語版
- 1930年代初めに、日本海軍は中国・上海に初めて軍指定の「慰安所」を開設。また同時期に中国東北地方に建設された「満州国」では、関東軍駐屯地に「従軍慰安所」の役割を果たす「女郎屋」が配置された。以後、中国大陸・台湾、朝鮮半島、東南アジア、ニューギニア島などの日本軍による占領地各地では、累計20万人を超える「慰安婦」がいた。本書は、日本軍による「慰安婦」制度の実態を、30年にわたる中国における著者自身の取材と調査・分析で、初めて明らかにした待望の日本語版である。
- 目次
- 序 章 世界を驚かせた慰安婦問題
- 第一章 慰安婦制度の始まり
- 第三章 慰安婦制度の展開(一)――中国南部の日本軍慰安所
- 第四章 慰安婦制度の展開(二)――中国北部の日本軍慰安所
- 第五章 慰安婦制度の拡大―東南アジアと日本内地の慰安所
- 第六章 慰安婦制度の仕組み
- 第七章 慰安婦制度の背景と本質
- 第八章 日本軍占領地の慰安婦――生き地獄の囚徒
- 第九章 慰安婦の生活実態
- 第十章 未完の戦後処理――慰安婦問題の七〇年
- 「慰安所」分布図
- 著者紹介
- 蘇智良(そ・ちりょう)
- 1956年、上海生まれ。上海師範大学歴史学教授。1991年〜93年、東京大学外国人研究員。上海日本学会副会長、中華日本学会常務理事、中国「慰安婦」問題研究センター主任、中国「慰安婦」歴史博物館長。中国における日本軍の従軍慰安婦問題を30年間研究し、主著に『日軍「慰安婦」研究』(団結出版社、2015年)、『南京日軍慰安所実録』(南京出版社、2017年)、『証拠:上海172個慰安所掲秘』(上海交通大学出版社、2018年)、『Chinese Comfort Women: Testimonies from Imperial Japan’s Sexual Slaves』(共著、UBS:カナダ、2013年;オックスフォード大学出版社、2014年;香港大学出版社、2014年)などがある。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。