ただいまを生きる ただいまを生きる
[禅の生き方]
水上勉 著
四六判並製/カバー装
本文168頁
2022年7月発売
定価1,980円(本体1,800円)
ISBN:978-4-908028-75-5
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老いと病の中で「生きる」とは?
70歳にして心筋梗塞で3分の2が壊死、その後、阪神淡路大震災に遭遇、80歳にして左目が失明。作家の晩年の度重なる臨死体験が得た「ただいまを生きる」1日暮しの悟りとは。
目次
T 一日暮し 一日だけ生きる/災禍を生きる/正受老人/「自力」の生命論
U 病と日常 一点を凝視する力――子規と病の日常/病院放浪
V 死への立ち向い方――禅僧遺偈選 まえがき/禅僧遺偈選
 解説 正津勉
著者紹介
水上勉(みずかみ・つとむ)
1919(大正8)年、福井県大飯郡本郷村(現・おおい町)生まれ。10歳の時、京都の臨済宗相国寺の塔頭・瑞春院に入る。旧制花園中学校を卒業後、寺を出て、1937(昭和12)年、立命館大学に入学。1940年、東京に出て出版関係などいくつかの職に就くも、郷里に疎開、国民学校に勤める。戦後、東京に出て出版の仕事をしつつ文学修行、宇野浩二に師事する。1959年、『霧と影』を発表し本格的な作家活動に入る。1960年、『海の牙』で探偵作家クラブ賞、1961年、『雁の寺』で直木賞、1971年、『宇野浩二伝』で菊池寛賞、1975年、『一休』で谷崎賞、1977年、『寺泊』で川端賞、1983年、『良寛』で毎日芸術賞を受賞する。2004(平成16)年9月永眠。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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