現代の怪異あるいは怪異の現代 現代の怪異あるいは怪異の現代
現代怪異研究小論集
及川祥平 編著
A5判並製/カバー装
本文220頁
2024年9月発売
定価2,640円(本体2,400円)
ISBN:978-4-911356-00-5
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日常の変容と怪異の相関を、民俗学からアプローチする
「くねくね」や自己責任系怪談、2ちゃんねる「死ぬほど洒落にならない怖い話」など、ネットで展開された怪談・ネットロアを、スレッド資料を挙げて論じる。また『新耳袋』『山怪』「ザシキワラシ」「学校の怪談」などの書籍・雑誌・テレビなどのメディアに現れた怪異現象を、調査・取材して論じる若手研究者による論集。
目次
序 章 「現代」の「怪異」、あるいは「怪異」の「現代」/及川祥平
第一章 現代の怪異譚における身体―『新耳袋百物語』と『山怪 山人の語る不思議な話』の分析から/本間朱音
第二章 現代ザシキワラシ考―福島県会津坂下町の松林閣の事例から/谷原颯月
第三章 日常を揺るがす怪談―自己責任系怪談をめぐる一考察/郷司天音
第四章 ネットロアにおける類例発生のあり方―くねくねを事例として/押見皓介
編者紹介
及川祥平(おいかわ・しょうへい)
1983年、北海道生まれ。成城大学文芸学部准教授。博士(文学)。専門は民俗学。主な著作に『偉人崇拝の民俗学』(勉誠出版、2017年)、『民俗学の思考法』(共編著、慶應義塾大学出版会、2021年)、『心霊スポット考―現代における怪異譚の実態』(アーツアンドクラフツ、2023年)、『生きづらさの民俗学―日常の中の差別・排除を捉える』(共編著、明石書店、2023年)、論文に「自己・世相・日常―現在を史学する視点」(『現代思想』5月号、2024年)、「『害』という視座からの民俗学」(『現在学研究』9、2022年)、「害虫と生活変化」(『民俗学研究所紀要』45、2021年)ほか多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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