伝統芸能復興 伝統芸能復興 ―ハンガリーのダンスハウス運動
横井 雅子 著
四六判並製/カバー装
216頁
2005年2月発売
定価2,420円(本体2,200円)
ISBN:978-4-901592-26-0
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「おわりに」より
ダンスハウス運動は、運動を始めた当事者たちの予測をはるかに超えて、ハンガリーの音楽生活自体の質を変化させた。……三〇年前の若者たちがエネルギーを傾けたこの運動は、急速に変化を遂げる現代社会の中でハンガリー人が拠って立つ足場をしっかりと築き、自らの文化に自覚的であることへの知的な興奮を呼び起こしたが、その潜在的な力はボーダレスになろうとするこれからの時代にこそ、本領を発揮するのではないだろうか。
著者紹介
横井 雅子(よこい・まさこ)
音楽研究家。現在、国立音楽大学音楽学部音楽文化デザイン学科助教授。東京藝術大学修士課程修了。旧文部省交換留学生としてハンガリー国立科学アカデミー音楽学研究所に留学。ハンガリー、スロヴァキア、ルーマニアなどで調査・研究を行う。中欧の音楽文化、音楽生活を中心に研究。主な著書に、『音楽でめぐる中央ヨーロッパ』(三省堂)、『マジャール族のうた バルトークの愛した歌声』(日本ビクター)、『民族音楽概論』(分担執筆、東京書籍)、シャーロシ『ハンガリーの音楽 その伝統と語法』(翻訳、音楽之友社)など。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。