宿命の女 宿命の女 ―イギリス・ロマン派文学の底流
松浦 暢 著
A5判上製/カバー装
296頁
2004年12月発売
定価3,300円(税込み)
ISBN:978-4-901592-25-3
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「増補改訂版あとがき」より
いままで、<男を破滅させる妖女・悪女>とされてきたファム・ファタルも、歴史的・時代的変遷、価値観の転換などを経て、善・悪、美・醜の両面をもつ女性像と解されるようになってきた。……<対話>を必要とする今日、ファム・ファタルをさまざまの角度からポリフォニー(多声性)的に読み解く必要が生まれたのは、当然のことだろう。本書は、そうした流れに一石を投げた試みである……
著者紹介
松浦 暢(まつうら・とおる)
1931年、高知市出身。神戸大学文学部卒。1977-78年、オクスフォード大学客員研究員兼同大学院特別研究生。85年、学術博士(Ph.D.)取得。現在、成城大学名誉教授(イギリス近代詩、比較文学)。
主な著書に『キーツ―その夢と現実』、『美しきものは常久に―泣菫とキーツの比較文学論』、『英詩入門』(吾妻書房)、『水の妖精の系譜―文学と絵画をめぐる異界の文化誌』(研究社、1995)、『水の流れに―松浦暢教授古希記念論文集』(中央公論事業出版、2000)、編訳書に『キーツの手紙』(吾妻書房)、『英詩を愉しむ』『英詩の歓び』(平凡社ライブラリー)、編著に『英詩と映画』(アーツアンドクラフツ)、『映画で英詩入門』(平凡社ライブラリー)など多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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