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音楽の記憶 | ―ポップ・ミュージックと本の青春 |
杉原 志啓 著 | ||
四六判並製/カバー装 | ||
204頁 | ||
2007年4月発売 | ||
定価1,980円(本体1,800円) | ||
ISBN:978-4-901592-40-6 | ||
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- 書評・紹介
- これからは歌謡曲の範疇にJ-POPと呼ばれるものを含めた音楽批評が、日本の流行歌=POPSというカテゴリーで成熟しなければならないのだが、本書はそんな画期的な、革命的な概念構築に寄与する一冊であることも付記しておきたい
- (表現者 2007年7月号)
- その他の掲載紙
- これからは歌謡曲の範疇にJ-POPと呼ばれるものを含めた音楽批評が、日本の流行歌=POPSというカテゴリーで成熟しなければならないのだが、本書はそんな画期的な、革命的な概念構築に寄与する一冊であることも付記しておきたい
- (庄内市民新聞 2007年5月16日)/(山形新聞 2007年5月25日)/(ステーオ 2007年7月号)他
- 「まえがきにかえて」より
- 音楽には、保存されたというより、濾過された記憶が埋めこまれていることが多い。かつて日常のつまらない体験と思われたことがらの記憶に、魅力と美徳を付与する力もそなわっている。おかげでぼくらは、そこに情動や感覚、色彩や味、さらには匂いをつけ加えることさえできる。それどころか、これらを編集してもっと美しいものにすることもできる。
(中略)
おもうに、音楽のもっとも面白いところのひとつはこれなんだろう。つまり、なんのジャンルであれ音楽そのものは、ひとつの契機でしかなく、演奏や聴くという行為の時間のなかで、瞬間的にそれまでに蓄えてきた記憶をクリエイトないしリクリエイトするところにある。この本でぼくが保存したかったのも、まさにそのことなのだ。 - 音楽には、保存されたというより、濾過された記憶が埋めこまれていることが多い。かつて日常のつまらない体験と思われたことがらの記憶に、魅力と美徳を付与する力もそなわっている。おかげでぼくらは、そこに情動や感覚、色彩や味、さらには匂いをつけ加えることさえできる。それどころか、これらを編集してもっと美しいものにすることもできる。
- 本書収録のsound・film・book
- <第1部>音の記憶
- 『ロック栄光の50年』(講談社)「ロック少年のアンテナ」より
- 「ロック・アラウンド・ザ・クロック」「悲しき雨音」『HELP! 4人はアイドル』「若さをつかもう」『卒業』「ヴィーナス」『エルヴィス・オン・ステージ』『追憶』……など
- <第2部>言葉の記憶
- 『THE DIG』(シンコーミュージック・エンタテイメント)「クラシック・ブック・レヴュー」より
- 『ロック・ノスタルジア』『ビートルズ・ディスコグラフィー』『ミステリー・トレイン ロック音楽に見るアメリカ人のイメージ』『ローリングストーン・レコードガイド』……など
- <第1部>音の記憶
- 著者紹介
- 杉原 志啓(すぎはら・ゆきひろ)
- 1951年山形県生まれ。学習院大学大学院政治学研究科博士課程終了。音楽評論家。現在学習院女子大学講師(日本政治思想史専攻)。東北公益文化大学、フェリス女学院大学で大衆音楽をテーマとする比較思想講座担当。音楽書としては、『音楽幸福論』(学習研究社)、『メガヒッツ!』(まどか出版)、『ロックンロール・クラシックス』(アーツアンドクラフツ)。共著に『200CDニュー・スタンダード』(学習研究社)、『全米TOPヒッツ熱中本』(学陽書房)、訳書にポール・M・サモン編『エルヴィスとは誰か』(音楽之友社)など多数。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 杉原 志啓(すぎはら・ゆきひろ)
- 関連書
R&Rクラシックス- 杉原 志啓 著