現代女性文学を読む フェミニズム/ジェンダー批評の現在
現代女性文学を読む 山姥たちの語り
水田宗子・小林富久子・長谷川啓・岩淵宏子・北田幸恵 著
四六判並製カバー装
本文288頁
2017年12月発売
定価2,700円(税込み)
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書評・紹介
図書新聞 2018年4月28日付け
ふぇみん 第3183号
女である自分、女としての個人
目次
山姥の語り 水田宗子
老齢と創造性――円地文子の「老女もの」の世界 小林富久子
記憶の伝承――津島佑子『葦舟、飛んだ』にみる〈疎開・引揚げ〉 長谷川啓
母性幻想の終焉――角田光代『八日目の蝉』にみる母と娘 岩淵宏子
〈希望〉としてのディストピア小説――多和田葉子『献灯使』 北田幸恵
忘却への抗い――林京子の原爆文学・金原ひとみ『持たざる者』にみる〈核〉の恐怖 長谷川啓
在日、家族、居場所探しの物語――柳美里『フルハウス』『ファミリー・シークレット』 北田幸恵
現代社会の闇を撃つ――石牟礼道子『苦海浄土』『椿の海の記』 岩淵宏子
著者紹介
水田宗子(みずた・のりこ)
1937年東京都生まれ。東京女子大学在学中に『詩組織』(ぶうめらんぐの会)に参加。1961年にイェール大学に留学、博士号取得。1983年まで米国大学で比較文学の教鞭をとる。ポオ、近現代詩、女性表現、批評理論を中心に批評を展開。近著に『モダニズムと戦後女性詩の展開』(思潮社、2012年)、『大庭みな子 記憶の文学(平凡社、2013年)、『現代語文庫水田宗子詩集』(共に詩集、思潮社、2016年)。城西大学学長を経て、同大学前理事長。『カリヨン通り』同人。2011年ハンガリー共和国文化勲章、2013年ハンガリー中十字勲章受章。2013年国際詩賞、チカダ賞受賞。

小林富久子(こばやし・ふくこ)
1943年大阪府生まれ。1967年ノースカロライナ大学英文学科卒業、1968年大阪外国語大学英語科卒業。1972年に早稲田大学文学研究科博士課程満期退学。ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。1981年より早稲田大学教授。現在早稲田大学名誉教授、城西国際大学客員教授。著書に『円地文子 ジェンダーで読む作家の生と作品』(新典社、2005年)など、訳書に『ここのなかの何処かへ 移住・難民・境界的出来事』(トリン・T・ミンハ、平凡社、2014年)など。

長谷川啓(はせがわ・けい)
1941年北海道生まれ。1964年都留文科大学文学部国文科卒業、1976年法政大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1987年姫路獨協大学助教授、1993年城西短期大学教授。現在、同短期大学客員教授を退職し、城西国際大学非常勤講師。著書に『佐多稲子論』(オリジン出版センター、1992年)、共監修に『田村俊子全集 全10巻』(ゆまに書房、2012年〜)など。

岩淵宏子(いわぶち・ひろこ)
1945年静岡県生まれ。1968年日本女子大学文学部国文学科卒業、1974年同大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了。日本女子大学助手、昭和学院短期大学専任講師、同大学助教授を経て、1991年日本女子大学助教授、1996年同大学教授。現在、城西国際大学客員教授・日本女子大学名誉教授。著書に『宮本百合子――家族、政治、そしてフェミニズム』(翰林書房、1996年)、共編者に『少女小説事典』(東京堂出版、2015年)など。

北田幸恵(きただ・さちえ)
1947年北海道生まれ。1969年北海道教育大学卒業、1977年北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。1992年城西国際大学助教授。2000年教授。現在、同大学客員教授。著書に『書く女たち 江戸から明治のメディア・文学・ジェンダーを読む』(學藝書林、2007年)、共編著に『山姥たちの物語 女性原型と語り直し』(學藝書林、2002年)。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。