![]() |
彼方への忘れもの |
小嵐九八郎 著 | |
四六判上製カバー装 | |
本文392頁 | |
2016年5月発売 | |
定価2,420円(本体2,200円) | |
ISBN:978-4-908028-13-7 | |
![]() |
|
他の書店で買う ![]() |
- 書評・紹介
- 団塊世代におくる面白、ほろ苦、切ない〈青春小説〉
- 1964年春、幼児期に被爆体験を持つ主人公・大瀬良騏一は故郷の新潟・村上から〈憧れ〉の青木芙美子が近くに住む早稲田大学に入学する。退屈な授業、学友たちとの麻雀、サークルの映画研究会と学生生活を送るなか、早大闘争に関わっていく。三派全学連の党派に入る学友や、ヤクザに進路を見出す友人たちの中で、ノンポリとして全共闘誕生、新宿10.21、東大安田講堂などを体験しつつ、うつ病を患った〈想い人〉青木芙美子との恋愛が進展する。60年代後半の早稲田、新宿、御茶ノ水などの街を描きつつ、団塊世代のひとつの〈青春のかたち〉がここに表現された、書き下ろし長編小説500枚。
- 著者紹介
- 小嵐九八郎(こあらし・くはちろう)
- 1944年、秋田県生まれ。早稲田大学卒。『鉄塔の泣く街』『清十郎』『おらホの選挙』「風が呼んでる」がそれぞれ直木賞候補となる。1995年、『刑務所ものがたり』で吉川英治文学新人賞受賞。2010年、『真幸くあらば』が映画化。『蜂起には至らず新左翼死人列伝』(講談社文庫)、『ふぶけども』(小学館)、『水漬く魂』全5巻(河出書房新社)、歌集『明日も迷鳥』(短歌研究社)など著者多数。近年は歴史小説に力を入れ、『悪武蔵』『我れ、美に殉ず』(ともに講談社)、『天のお父っとなぜに見捨てる』(河出書房新社)など話題作を生み出している。
- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 関連書