枕頭の一書 枕頭の一書
作家たちが読んだ人生最後の本
窪島誠一郎 著
四六判並製/カバー装
本文232頁
2023年2月発売
定価2,200円(本体2,000円)
ISBN:978-4-908028-82-3
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死に際し、なにを想い、どのような書物を読んだか
残り少ない自らの生涯をあゆむ中で、作家たちはなにを思い描いていたか。戦後文学の作家・大岡昇平の「サロン」で交流のあった作家たち、また著者が30代で判明した実の父親・水上勉の臨終間際に手にしていた書物、著者が敬愛する永井荷風と芥川龍之介の死の間際に読んだ本から、その思いとそれに至る経緯を、81歳の著者が記述する。
目次
大岡昇平――『富永太郎画帖』
秋山 駿――『中原中也詩集』
中野孝次――セネカ「ルキリウスへの手紙」
水上 勉――正岡子規『仰臥漫録』・太宰治『晩年』
永井荷風――森鴎外『渋江抽斎』
芥川龍之介――『新約聖書』
著者紹介
窪島誠一郎(くぼしま・せいいちろう)
1941年、東京生まれ。印刷工、酒場経営などへて、79年、長野県上田市に夭折画家の素描を展示する「信濃デッサン館」(現KAITA EPITAPH 残照館)を創設、1997年、隣接地に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を開設。2005年、「無言館」の活動により第53回菊池寛賞受賞。2016年、平和活動への貢献により第1回澄和フューチャリスト賞受賞。 おもな著書に『父への手紙』(筑摩書房)、『信濃デッサン館日記』T〜W(平凡社)、『無言館ものがたり』(第46回産経児童出版文化賞受賞・講談社)、『鼎と槐多』(第14回地方出版文化功労賞受賞・信濃毎日新聞社)、『父 水上勉』『母ふたり』『「自傳」をあるく』(白水社)、『最期の絵 絶筆をめぐる旅』(芸術新聞社)、『夭折画家ノオト』『蒐集道楽』『愛別十景 出会いと別れについて』詩集『のこしてゆくもの』『窪島誠一郎コレクシオン』全5巻(アーツアンドクラフツ)など多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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