行動する眼 行動する眼 ―ギャルリーMMGの軌跡
益田 祐作 著
A5判上製/カバー装
本文560頁/カラー口絵24頁
カラー図版52点/モノクロ図版412点
2008年5月発売
定価5,400円(税込み)
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行動する眼
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書評・紹介
読売新聞 2012年6月23日
月刊「みすず」 2009年1・2月号
福井新聞 2008年11月6日
美術の窓 2008年9月号
芸術新潮 2008年7月号
まえがきより
野見山暁治・執念の歳月
ギャルリーMMG。広い通りをそれた静かな一隅、歩道を一面ガラスで仕切った、ただ壁だけのサロン。
交友を持った日本人の画家は別として、殆んどは日本で知られていない画家や写真家の作品がそこには並べられた。(中略)
時には遠来の作家を自分の家にまで泊めて、共に歩んでも来たが、どこまでその思いは人々に伝わったのか。(中略)
15年間、持ちこたえたこの画廊を、ふいに、断ち切るように閉じた。(中略)
リトグラフィへの愛着、それから命を削るようにして生みだしてきた作品への献身。幕引きの時はいつでもそうだが、もう少し待てなかったものかと悔やまれる。
あとがきより
2006年10月に閉めるまで、15年間、ほぼ1ヵ月の会期で約150の展覧会を企画した。現代美術に対する自分なりの主張を、ひとつの批評行為として展開したつもりだ。年に10回、場合によっては11回、オリジナルの展覧会を立ちあげるのは困難なことだった。東京のあまたある画廊は、ほぼ1週間で、ひとつの展覧会をこなしている。どうしてこんなアクロバットみたいなことができるのだろう。はじめはそのすさまじいエネルギーと経済力に驚嘆した。ギャルリーMMGではこのテンポを続けてゆくことはとうてい不可能だ。年に5回の展覧会にしたかったが、猛烈な速さで次々と新しい展覧会が行われてゆく東京の画廊事情では、完全に忘れられ、置きざりにされてしまう。1ヵ月にひとつの企画展が肉体的な限度だった。だからすべての展覧会に十分の準備と、したがって全力投球ができなかったことをいまさらながら悔いている。見苦しい言い訳だ。
目次
まえがき 野見山暁治
T章(外国人作家)
ハンス・アルトゥング/アルフレッド・マネッシエ/クリスティアン・ジャッカル/ミッシェル・バルボー/ジャック・クローゼル/ギ・フェレ/クロード・ギャランジュー/トニー・スリエ/マルチーヌ・クレール/レイモン・エミール・ヴァイドリッチ/ニーノ・メモ/リカルド・パーニ/リタ・ギャレ/アンドレア・コッツォリーノ/ゾーラン・ムジチ/金昌烈/ケン・サトー/マルク・ユルト/ヴィヴィアンヌ・フォンテーヌ/ルート・モロ/サンドロ・ゴデール/クラーリー・シトロエン/コンチャ・ブラヴォ/ペーター・パニョツキ/ヤツェック・スロカ/コフィ・コマール/オラフ・ネムヅォウ/マンフリート・ツォーラル/ローターベーメ
U章(日本人作家)
宮崎進/野見山暁治/柚木沙弥郎/鈴木正二/橿尾正次/山本廣/岩本宇司/藪野健/久永強/宮崎静夫/鈴木了二/田中ルミ・戸村浩/瀬本容子/上田薫/キルトをめぐる思考/坂本善三の「手」
V章(作家群像)
アフリカの聖なるかたち/アマゾンの聖なるのみもの/赤と黒の版画
W章(版画工房の記録)
画家が版画家でもありえた時代/アルザスの版画工房
付録
作家略歴・ギャルリーMMG展覧会歴
著者紹介
益田 祐作(ますだ・ゆうさく)
1955年早稲田大学第一文学部美術史学科卒業。美術雑誌、美術書の編集者を経て、64年フランス政府給費技術留学生(66年帰国)。74年リトグラフィ版画工房潟AトリエMMG設立。91年ギャルリーMMG設立。2007年、ギャルリーMMG解散
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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