日本災い伝承譚 border= 日本災い伝承譚   
大島廣志 編
四六判並製/カバー装
本文272頁
2021年4月発売
定価1,980円(本体1,800円)
ISBN:978-4-908028-59-5
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災害列島ニッポン、われわれはどう対処してきたか
江戸期から現在まで、疫病、地震、つなみ、噴火、カミナリ、洪水、飢饉の民俗譚88編。
災いを人びとは伝説や世間話や昔話やことわざとして、後世に語り継いできた。それは文字を持たなかった人々が、語り継ぐことによって災いを予見し、災いを避け、災いを記憶し、命を守るためにどうしたらよいかという災い危機管理の一つの方法であったのである。(「解説」より)
目次
疫病――蘇民将来 東京檜原村の疫病 疱瘡 埼玉のハシカ橋 コレラのこと 他
地震――要石 帰雲城 名立くずれ 島原の大地震 関東大震災と大蛇 他
津波――アイヌの津波 沖縄の津波 稲むらの火 瓜生島伝説 赤面地蔵 他
噴火――有珠岳の噴火 岩手三山 御嶽山の噴火 浅間山爆発! 死者二千名! 他
雷――雷様の恩返し くわばら、くわばら 桑の木さお雷様落づねわげ 他
洪水――白髭の水 川面土手の人柱 巡礼塚 頼太水 猿ケ渕の猿聟 他
飢饉――水かみの飢きん魔 へびのだいもじ 遠野の飢饉の話 奈古のお伊勢様 他
著者紹介
大島廣志(おおしま・ひろし)
1948年東京生まれ。國學院大學で野村純一の指導を受け、口承文芸学を学び、全国各地の昔話を記録する。昔話、伝説、小泉八雲、近代における外国昔話の受容と展開、現代伝説の分析等についての論文がある。著書『民話―伝承の現実』(三弥井書店)、編著に『野村純一 怪異伝承を読み解く』『怪異伝承譚』(アーツアンドクラフツ)など。現在、昔話勉強会「大島塾」、「四季語りの会」主宰。NPO法人「語り手たちの会」、NPO法人「全日本語りネットワーク」理事。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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