怪異伝承譚―やま・かわぬま・うみ・つなみ― 怪異伝承譚 [季刊]やま かわ うみ 別冊
―やま・かわぬま・うみ・つなみ―
大島廣志 編
A5判並製
本文192頁
2017年10月発売
定価1,980円(本体1,800円)
ISBN:978-4-908028-22-9
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自然と人との関わりの中で、各地に伝わる怪異伝承譚80編。
やま●怪異伝承譚
山の霊の話
山を歩いていると、〈後ろに誰かがいる〉感じがして、振り返ろうとしても金縛りにあって動けない。(島根県)
かわぬま●怪異伝承譚
幽霊船
暗夜の海上、沈没したはずの漁船が、賑やかな歌声を上げて港に入ってきた。制止もきかず船に乗り移った途端、船は掻き消えた。(宮城県)
うみ●怪異伝承譚
川原呼び声
ショボ降る雨の夜、川沿いを歩いていると、「助けてくれ」という声が聞こえる。そこは大洪水で300人が横死した場所だった。(富山県)
つなみ●怪異伝承譚
赤面地蔵
お地蔵さまの顔が赤くなったら大津波が来る―。若者がいたずらで顔を赤く塗ったら、翌日、大津波がきて、村は無くなった。(福島県)
解 説 大島廣志
監修者紹介
大島廣志(おおしま・ひろし)
1948年東京生まれ。國學院大學で野村純一の指導を受け、口承文芸学を学び、全国各地の昔話を記録する。小泉八雲、近代における外国昔話の受容と展開、現代伝説の分析等についての論文がある。著書『民話―伝承の現実』(三弥井書店)、編著に『野村純一 怪異伝承を読み解く』(アーツアンドクラフツ)など。國學院大學兼任講師。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
関連書
魂の還る処
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谷川 健一 著
「採訪」という旅
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野村 敬子・
粂 智子 編
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