「焼跡世代」の文学 「焼跡世代」の文学
高橋和巳 小田実 真継伸彦 開高健
黒古一夫 著
四六判並製/カバー装
本文304頁
2022年5月発売
定価2,860円(本体2,600円)
ISBN:978-4-908028-73-1
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〈戦争・戦後・ベトナム反戦〉体験から築く。従来の戦後文学史の「常識」とは異なる文学潮流を提示する作家論
太平洋戦争末期の空襲に遭い、戦後、焼跡・闇市の混乱期を生き抜き、1950年代の「学生(革命)運動」とかかわり、60年代の「ベトナム反戦運動」を展開した4人の作家たち。従来の戦後文学史では位置づけられなかった、〈戦争―戦後〉体験をもとにそれぞれの文学を築いた「焼跡世代」の作家論。
目次
序 何故、今「焼跡世代」の文学なのか
第一章 「見果てぬ夢」を抱き続け――高橋和巳論
第二章 「難死」に抗して――小田実という存在
第三章 〈私〉の居場所――真継伸彦の文学
第四章 「虚無」との戦い――開高健の文学
「あとがき」に代えて――人は何故「歴史」から学ばない?
著者紹介
黒古一夫(くろこ・かずお)
1945年12月、群馬県に生まれる。群馬大学教育学部卒業。法政大学大学院で、小田切秀雄に師事。1979年、修士論文を書き直した『北村透谷論』(冬樹社)を刊行、批評家の仕事を始める。文芸評論家、筑波大学名誉教授。主な著書に『立松和平伝説』『大江健三郎伝説』(河出書房新社)、『林京子論』(日本図書センター)、『村上春樹』(勉誠出版)、『増補 三浦綾子論』(柏艪社)、『『1Q84』批判と現代作家論』『葦の髄より中国を覗く』『村上春樹批判』『立松和平の文学』『「団塊世代」の文学』『黒古一夫 近現代作家論集』全6巻(アーツアンドクラフツ)、『辻井喬論』(論創社)、『祝祭と修羅―全共闘文学論』『大江健三郎論』『原爆文学論』『文学者の「核・フクシマ論」』『井伏鱒二と戦争』(彩流社)、『原発文学史・論』(社会評論社)、『蓬州宮嶋資夫の軌跡』(佼成出版社)他多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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