「団塊世代」の文学 border= 「団塊世代」の文学
黒古一夫 著
四六判並製/カバー装
本文344頁
2020年6月発売
定価2,860円(本体2,600円)
ISBN:978-4-908028-50-2
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「内向の世代」以降=1980年代以降を跡づける現代日本文学史のための作家論
戦争世代を親に持ち、戦後のベビーブームのなかで育ち、1960年代末の政治・社会・文化の変動を経験した「団塊世代」の作家たち――。本書は、「内向の世代」以降=1980年代以降、空白となっている現代日本文学史を埋める試みとして、7人の作家論を提出する。
目次
序 「敗戦」から75年、その文学風景
第1章 池澤夏樹の文学
第2章 津島佑子の晩年
第3章 立松和平の到達
第4章 中上健次の回帰
第5章 桐山襲のエートス
第6章 干刈あがたと増田みず子
第7章 宮内勝典論
やや長い「あとがき」―同世代の批評家として
著者紹介
黒古一夫(くろこ・かずお)
1945年12月、群馬県に生まれる。群馬大学教育学部卒業。法政大学大学院で、小田切秀雄に師事。1979年、修士論文を書き直した『北村透谷論』(冬樹社)を刊行、批評家の仕事を始める。文芸評論家、筑波大学名誉教授。 主な著書に『立松和平伝説』『大江健三郎伝説』(河出書房新社)、『林京子論』(日本図書センター)、『村上春樹』(勉誠出版)、『増補 三浦綾子論』(柏艪社)、『『1Q84』批判と現代作家論』『葦の髄より中国を覗く』『村上春樹批判』『立松和平の文学』『黒古一夫 近現代作家論集』全6巻(アーツアンドクラフツ)、『辻井喬論』(論創社)、『祝祭と修羅―全共闘文学論』『大江健三郎論』『原爆文学論』『文学者の「核・フクシマ論」』『井伏鱒二と戦争』(彩流社)、『原発文学史・論』(社会評論社)他多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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