奇人変人はみだし者ものがたり 奇人変人はみだし者ものがたり
前田 速夫 著
四六判並製/カバー装
本文288頁
2025年9月発売
定価2,640円(本体2,400円)
ISBN:978-4-911356-08-1
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はぐれ者、はみだし者、不器用な人間が好きだ!
NHK大河ドラマ『べらぼう』に登場した平秩東作、明治初期に牛鍋チェーンを展開した木村荘平、漱石の友人で帝大学長引退後は春画の蒐集家・狩野亨吉、グリコ森永事件の参考人・宮崎学、そして驚異のマルチ人間・橋本治など12人の「変人」ぶりを描く。
目次
その1 蝦夷地をスパイした江戸の狂歌師/平秩東作
その2 流刑の地・八丈島の生き字引/近藤富蔵
その3 東京市内二十二の牛鍋チェーン店に自分の妾を配した牛肉大王/木村荘平
その4 皇女和宮の御庭番から牧師へ、民俗研究家へ/山中共古
その5 小学校中退の世界的ワンダリング・スカラー/鳥居龍蔵
その6 石川啄木より早い北の口語歌人/鳴海要吉
その7 引退後は陋屋で春画の蒐集・制作に専念した京都帝大文科大学学長/狩野亨吉
その8 ラオスで消息を絶った元帝国陸軍の鬼参謀/辻 政信
その9 「反時代的毒虫」を自称した贋世捨人/車谷長吉
その10 グリコ森永事件の「最重要参考人」だったキツネ目の組長/宮崎 学
その11 規格はずれの鬼才、驚異のマルチ人間/橋本 治
番 外 昭和・平成・令和、三代のタビ師/稲垣尚友
著者紹介
前田速夫(まえだ・はやお)
1944年、福井県生まれ。民俗研究者。東京大学英米文学科卒業後、新潮社に入社、1995年から2003年まで文芸誌「新潮」の編集長を務める。1987年に白山信仰などの研究を目的に「白山の会」を結成。著書に『余多歩き 菊池山哉の人と学問』(晶文社、読売文学賞受賞)、『異界歴程』『白の民俗学へ 白山信仰の謎を追って』『海人族の古代史』(河出書房新社)、『古典遊歴 見失われた異空間を尋ねて』(平凡社)、『海を渡った白山信仰』(現代書館)、『辺土歴程』(アーツアンドクラフツ)、『「新しき村」の百年〈愚者の園〉の真実』『老年の読書』(新潮社)、『谷川健一と谷川雁 精神の空洞化に抗して』『未完のユートピア 新生・新しき村のために』(冨山房インターナショナル)など。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
関連書
辺土歴程
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前田速夫 著