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小林秀雄のコア | 文学イデオローグ |
佐藤 公一 著 | ||
四六判上製/カバー装 | ||
224頁 | ||
2007年7月発売 | ||
定価2,420円(本体2,200円) | ||
ISBN:978-4-901592-43-7 | ||
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- 書評・紹介
- そもそも小説を批評するという行為はどういう意味を持つのか。文学に内在する力、芸術が生み出すものとは何なのだろうか。小林秀雄の文芸批評に対する初期のスタンスをひもとき、その後生涯にわたり彼が貫いた印象批評の核心を照射した一冊。プロレタリア文学とのかかわり、中野重治やモーツァルトへの共振など軌跡をたどりながら、この稀有な文学者の全体像に迫る。
- (東京新聞 2007年9月16日)
- そもそも小説を批評するという行為はどういう意味を持つのか。文学に内在する力、芸術が生み出すものとは何なのだろうか。小林秀雄の文芸批評に対する初期のスタンスをひもとき、その後生涯にわたり彼が貫いた印象批評の核心を照射した一冊。プロレタリア文学とのかかわり、中野重治やモーツァルトへの共振など軌跡をたどりながら、この稀有な文学者の全体像に迫る。
- 「随想風のあとがき」より
- 前著『小林秀雄の永久革命』所収の「小林秀雄と正宗白鳥の『思想と実生活論争』」及び「小林秀雄『無常といふ事』のイデオロギー」を合わせると、ほぼ初期から戦後の『モオツァルト』までを鳥瞰できることになる。本書と併読いただければ幸甚である。
- 目次より
- T
- 序章 「測鉛U」昭和二年―批評原理の確立―
第一章 初期批評原理と中野重治―ハイデッガーとカント―
第二章 批評のスタンス―自意識の必然性―
第三章 インテルメッツォ―倦怠の季節に―
第四章 『文學界』という狼火―「民衆」の逆説的認識へ―
第五章 『モオツァルト』の達成―疾走するかなしみ―
第六章 野村幸一郎著『小林秀雄 美的モデルネの行方』批判 - U
- 小林秀雄「徒然草」と小林多喜二、そして安部英雄
谷崎潤一郎と本居宣長、そして源氏物語
資本主義のエフェクト
丸山真男『日本の思想』
- 著者紹介
- 佐藤 公一(さとう・こういち)
- 昭和29年 秋田県生
昭和52年 早稲田大学教育学部卒業
昭和57年 北海道大学大学院修士課程修了
平成7年 秋田大学教育学部非常勤講師
現在、文芸批評家として活躍。- 著書
- 『講座 昭和文学史 第2巻』(有精堂 昭和63年 分担執筆)
『モダニスト 伊藤整』(有精堂 平成4年)
『エクリチュールの横断』(無明舎 平成5年)
『時代別 日本文学史事典 現代編』(東京堂 平成11年 分担執筆)
『言葉の調楽』(満作舎 平成12年 私家版)
『言葉の調楽 補記』(満作舎 平成14年 私家版)
『小林秀雄の永久革命』(アーツアンドクラフツ 平成18年)- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 佐藤 公一(さとう・こういち)
- 関連書
小林秀雄の批評芸術- 佐藤 公一 著
東満州逃避行- 佐藤 克司 著
小林秀雄の日本主義- 佐藤 公一 著
小林秀雄の超=近代- 佐藤 公一 著
小林秀雄の永久革命- 佐藤 公一 著