あの坂をのぼって あの坂をのぼって
星野文昭・暁子 獄中往復書簡
星野文昭・星野暁子 著
四六判並製/カバー装
本文344頁
2023年4月発売
定価2,200円(本体2,000円)
ISBN:978-4-908028-84-7
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冤罪で闘う男と女の35年間にわたる生の記録
冤罪をはらすべく獄中で闘っている星野文昭と結婚した暁子。ふたりはその後、文昭が「医療刑務所」で亡くなるまで、毎日、書簡のやり取りをした。書簡は、文昭の刑務所での労働や暁子の仕事など、お互いの日常を語り合い、思想・支援運動、両親のこと、セックスについてなど、手紙・はがきで4千通以上にのぼった。本書は、書簡をとおして語られたふたりの力づよい生の記録である。

無実なのに獄中に44年。アクリル板越しの面会と手紙だけで、こんなに深く愛しあえるなんて! ここにある手紙は希望の光です。(コメディアン 松元ヒロ)
文昭さんと暁子さんの言葉の力強さに、圧倒される。お二人にとって、手紙を書くということが、どれほど大きな出来事だったか。その、幸福感、充実感。(劇作家・劇団燐光群主宰 坂手洋二〈二人がモデルの戯曲「ブラインド・タッチ」原作者〉)
目次
口絵 獄中で描いた愛と癒しの絵
第1章 私たちの結婚
第2章 米沢の父母と札幌のお母さん
第3章 国境を超えた運動の広がり
第4章 遺された最後の手紙
文昭さんは近くにいる 岩井信(弁護士)
星野文昭さんと暁子さんのこと 坂手洋二(劇作家)
星野文昭関連年表
著者紹介
星野文昭(ほしの・ふみあき)
1946年、札幌市生まれ。高崎経済大学へ。1971年11月、沖縄返還協定批准阻止闘争に参加。「殺人罪」で指名手配され、75年逮捕、起訴。一審判決懲役20年、二審無期懲役。上告棄却で無期刑確定。暁子と獄中結婚。2019年5月、東日本成人矯正医療センターで死去。享年73。

星野暁子(ほしの・あきこ)
1954年、山形県米沢市生まれ。山形大学在学中に反戦運動に参加。1986年9月、文昭と獄中結婚。著書に詩画集『FumiAkiko』、『無実で39年、獄壁こえた愛と革命』。2020年2月、医療放棄による文昭の獄死について国の責任を問う国家賠償請求訴訟を提訴。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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