三崎マグロ風土記 三崎マグロ風土記 ――みなとまちの五十年
田山 凖一 著
四六判並製/カバー装
248頁
1999年12月発売
定価1,980円(本体1,800円)
ISBN:978-4-900632-43-1
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書評・紹介
マグロからみえる世相――業界の盛衰ひもとき、三崎“再成案”も提言
(神奈川新聞)
本文より
わたしの社会人への出発は、昭和二六年九月、三浦三崎の魚市場だった。マグロの売り買いでごったかえしていた。目の前に大平洋があった。/天井知らずの活況は昭和四〇年代前半で終わった。/生鮮が冷凍に変わり大量取引に移行して、マグロ相場を牛耳った三崎のかつての他位は、商社がとってかわった。/海の男は町なかに少なく、群れて歩く旅人が目立つ。漁港というより、観光地の色合いが濃くなった
著者紹介
田山 凖一(たやま・じゅんいち)
1931年、横浜に生まれる。48年、神奈川県立横須賀中学校卒業。52年、第一水産講習所(現・東京水産大学)漁撈科を卒業。同年、三浦市三崎魚市場内の神奈川県鰹鮪漁業協同組合に入社し、22年間にわたり海外基地事業、卸売事業に従事する。75年、三菱商事系企業に入社し、マグロの保管・加工・販売実務に従事する。87年、国際漁業開発協会常任理事に就任。遠洋イカ漁業の運営に携わり、90年に辞任。
著書に『サシミまぐろ』(日本セルフサービス協会、79年)、『マグロの話』(共立出版、81年)、『続マグロの話』(共立出版、82年)、『いさば』(主婦の友社、87年)、『漁人の闘い』(アドリブ、92年)がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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