歳月の彩り 歳月の彩り (としつきのいろどり)
田山 凖一 著
四六判並製/カバー装
本文176頁
2010年4月発売
定価2,160円(税込み)
ご注文

他の書店で買う
amazon

書評・紹介
 横浜で生まれ、横須賀・馬堀で育った著者の幼少期の思い出は牧歌的だ。闇夜に舟を出し、海蛍が光る水面めがけて網でワタリガニをすくう。コツは思いっきり水面をたたくように網をかぶせる、といった講釈は、だれかが記録に残さないと、民俗史からも忘れられてしまう。
(神奈川新聞 2010年6月20日)
 田山さんの子ども時代から、日々感じていることまでを「自分史的」にまとめたもの。田山さんが体験した戦前・戦後の「食」の事情、昔の三崎の魚市場で使われていた独特の言葉や日常風景、マグロの取引にかかわる人間模様や業界の盛衰などが描かれている。
 マグロ漁業で活況を呈した三崎を知る田山さんは「今の三崎は漁港ではなく、観光のまちに変化した。魚市場(いさば)の言葉や食の大切さを、若い世代は忘れかけている。現場に近い人の目で見たものを残したかった」と話している。
(神奈川新聞 2010年5月11日)
目次より
空腹記/いさばことば/パロロの海/水の無い島/夕映え/折々の思い/里山に浜風
著者紹介
田山 凖一(たやま・じゅんいち)
 1931年、横浜に生まれる。48年、神奈川県立横須賀中学校卒業。52年、第一水産講習所(現・東京海洋大学)漁撈科を卒業。同年、三浦市三崎魚市場内の神奈川県鰹鮪漁業協同組合に入社し、22年間にわたり海外基地事業、卸売事業に従事する。75年、三菱商事系企業に入社し、マグロの保管・加工・販売実務に従事する。87年、国際漁業開発協会常任理事に就任。遠洋イカ漁業の運営に携わり、90年に辞任。
 著書に『サシミまぐろ』(日本セルフサービス協会、79年)、『マグロの話』(共立出版、81年)、『続マグロの話』(共立出版、82年)、『いさば』(主婦の友社、87年)、『漁人の闘い』(アドリブ、92年)、『三崎マグロ風土記』(アーツアンドクラフツ、99年)、『もっこす』(同、2005年)がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
関連書