古井由吉論 border= 古井由吉論 文学の衝撃力
富岡幸一郎 著
四六判上製/カバー装
本文224頁
2020年9月発売
定価2,200円(本体2,000円)
ISBN:978-4-908028-53-3
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先行者はいない、小説の可能性を追求した作家
20世紀世界文学の翻訳から得た方法的意識をもとに、近代日本の自然主義文学、戦後文学の枠を超え、つねに現代小説の最先端を切り開いた作家の、衝撃力を発揮した、初期から晩年までの作品をたどる。本書は長年、古井文学を探求した著者による本格的作家論であり、1989年・2015年の2回にわたる古井由吉との対談を併録している。
目次
第1章 作家の誕生
第2章 文体の脱構築へ
第3章 黙示としての文学
第4章 預言者としての小説家
 [古井由吉×富岡幸一郎 対談2篇]
 フィクションらしくないところから嘘をついてみようか
 しぶとく生き残った末裔として
  古井由吉 略年譜
著者紹介
富岡幸一郎(とみおか・こういちろう)
1957年東京生まれ。文芸評論家。関東学院大学国際文化学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。第22回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。西部邁の個人誌『発言者』(1994〜2005)、後継誌『表現者』(2005〜2018)に参加、『表現者』では編集長を務める。 著書『文芸評論集』(アーツアンドクラフツ、2005年)、『スピリチュアルの冒険』(講談社現代新書、2007年)、『千年残る日本語へ』(NTT出版、2012年)、『最後の思想 三島由紀夫と吉本隆明』(アーツアンドクラフツ、2012年)、『北の思想 一神教と日本人』(書籍工房早山、2014年)、『川端康成 魔界の文学』(岩波書店〈岩波現代全書〉、2014年)、『虚妄の「戦後」』(論創社、2017年)、『生命と直観―よみがえる今西錦司』(アーツアンドクラフツ、2019年)、『天皇論 江藤淳と三島由紀夫』(文藝春秋、2020年)他。共編著・監修多数。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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