最後の思想 | 三島由紀夫と吉本隆明 | |
富岡 幸一郎 著 | ||
四六判上製 カバー装 | ||
本文208頁 | ||
2012年11月発売 | ||
定価2,420円(本体2,200円) | ||
ISBN:978-4-901592-81-9 | ||
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- 書評
- 「あとがきに代えて」より
- 祖国の敗戦を二十歳で迎えた、ふたりの優れた文学者が問い続けた事柄は、今日の思想と文学の最も根幹的な課題であり続けている。本書はその課題に答えるための自分なりの第一歩である。
- 目次
- 最後の思想 三島由紀夫と吉本隆明
- 西洋近代の没落のなかで
- 一九七〇年(昭和四十五年)十一月二十五日の衝撃
- 二十五時間目の部屋
- 埴谷・吉本論争 ――一九八五年という年
- 吉本の「井上良雄論」に潜むもの
- 天皇制への挑戦
- 思想と身体
- 吉本隆明
- 思想の果てにあらわれるもの
- 最後の吉本隆明
- 三島由紀夫
- 「絶対」の探求としての言葉と自刃
- 『豊饒の海』の謎ー―昭和四十一年の転機
- 『英霊の声』と一九八〇年以降の文学
- 神さすらひたまふ――天皇と三島由紀夫
- 三島由紀夫と吉田満ー―二十五年の後に
- 三島由紀夫と日本文学史
- 吉本隆明・三島由紀夫 略年譜
- あとがきに代えて
- 著者紹介
- 富岡 幸一郎(とみおか・こういちろう)
- 1957年、東京生まれ。中央大学文学部仏文科卒。在学中の79年、「意識の暗室――埴谷雄高と三島由紀夫」で「群像」新人文学賞評論優秀作を受賞。文芸評論家。関東学院大学教授。鎌倉文学館館長。
主な著書に『戦後文学のアルケオロジー』『内村鑑三』『批評の現在』『仮面の神学――三島由紀夫論』『言葉 言葉 言葉』『作家との一時間』『使徒的人間――カール・バルト』『非戦論』『千年残る日本語へ』など多数。オピニオン誌『表現者』編集長。 - ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 関連書
三島由紀夫 悪の華へ- 鈴木ふさ子 著
岐路に立つ自然と人類- 今西錦司 著
私小説の生き方- 秋山 駿・富岡 幸一郎 編
温泉小説- 富岡 幸一郎 監修
文芸評論集- 富岡 幸一郎 著