温泉小説 | |
富岡 幸一郎 監修 | |
A5判並製/カバー装 | |
280頁 | |
2006年9月発売 | |
定価2,200円(本体2,000円) | |
ISBN:978-4-901592-35-2 | |
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- 書評・紹介
- 温泉についてのエッセー集やガイドブックは数あれど、文士たちによる短編集は本邦初。湯けむりの向こうに、時代の流れも浮かび上がってくる一冊だ。
- (日刊ゲンダイ)
- ちょうど百年前の「草枕」の時代より、さらに「この世は住みにくい」。ここは楽天主義でいいから、温泉小説を読み、舞台の温泉を訊ねてみてはどうだろうか。
- (共同通信より配信、秋田魁新報、岩手日報、山形新聞に掲載)
- 温泉についてのエッセー集やガイドブックは数あれど、文士たちによる短編集は本邦初。湯けむりの向こうに、時代の流れも浮かび上がってくる一冊だ。
- 目次
- 【近代篇】
- 夏目漱石「草枕」抄 /泉鏡花「鷭狩」/芥川龍之介「温泉だより」/川端康成「滑り岩」「神います」/坂口安吾「逃げたい心」/太宰治「美少女」/岡本綺堂「五色蟹」/織田作之助「雪の夜」/林芙美子「放牧」
- 【現代篇】
- 井伏鱒二「温泉夜話」/田宮虎彦「銀心中」/島尾敏雄「冬の宿り」/大岡昇平「逆杉」/獅子文六「狐よりも賢し」/中上健次「欣求」/筒井康隆「エロチック街道」/田中康夫「伊豆山 蓬莱旅館」/津村節子「新緑の門出」/佐藤洋二郎「湯抱」
- 【近代篇】
- こぼれ話
- 著者たちがモデルとした温泉地リスト
- 監修者紹介
- 富岡 幸一郎(とみおか・こういちろう)
- 1957年、東京生まれ。中央大学文学部仏文科卒。在学中の79年、「意識の暗室――埴谷雄高と三島由紀夫」で「群像」新人文学賞評論優秀作を受賞。文芸評論家。
主な著書に『戦後文学のアルケオロジー』『内村鑑三』『批評の現在』『仮面の神学――三島由紀夫論』『言葉 言葉 言葉』『作家との一時間』『使徒的人間――カール・バルト』『非戦論』『文芸評論集』など多数。また、講談社文芸文庫『戦後短篇小説再発見』全10巻の収録作品選定・解説に携わる。- ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
- 富岡 幸一郎(とみおか・こういちろう)
- 関連書
岐路に立つ自然と人類- 今西錦司 著
最後の思想- 富岡 幸一郎 著
私小説の生き方- 秋山 駿・
富岡 幸一郎 編- 秋山 駿・
文芸評論集- 富岡 幸一郎 著