奥越奥話 border= 奥越奥話 十六の詩と断章
正津勉 著
A5判並製/カバー装
本文128頁
2021年5月発売
定価2,640円(本体2,400円)
ISBN:978-4-908028-61-8
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山間奥地の〈死者〉たちの逸話と、自らの〈死〉への想いと
【奥越奥話】山裾に母を葬る、爺が通夜宴席の「かんこ踊り」の一幕、老夫婦が火葬場で心中一件など……山里で見聞した逸話と詩。
【遊山遊詠】渓に流れる水死体に自らを擬える、逝った俳人・金子兜太に捧ぐ、伝統行事「春駒」を詠うなど……迫りくる〈死〉への想いを抱えた断章と山行詩。 自らを「歩く人」と捉えた山の詩人の最新詩集。

*奥越……越前(福井県)の狭隘な山間地
目次
T 奥越奥話―山の墓、白峰かんこ踊り、マキバァ、銀竜草、千里馬、風花、岩魚、冬の旅、?蝶よ 花よ
U 遊山遊詠―石塊、火取虫、白狼、春駒、不明氏、歯朶、薄
後書
著者紹介
正津勉(しょうづ・べん)
1945年福井県生まれ。72年、『惨事』(国文社)でデビュー。代表的な詩集に『正津勉詩集』『死ノ歌』『遊山』(いずれも思潮社)があるほか、小説『笑いかわせみ』『小説尾形亀之助』『河童芋銭』、エッセイ『詩人の愛』『脱力の人』(いずれも河出書房新社)、『詩人の死』(東洋出版)、評伝『乞食路通』(作品社)など幅広い分野で執筆を行う。近年は山をテーマにした詩集『嬉遊曲』『子供の領分―遊山譜』、小説『風を踏む―小説『日本アルプス縦断記』』、評伝『山水の飄客 前田普羅』、エッセイ『人はなぜ山を詠うのか』『行き暮れて、山。』『ザ・ワンダラー 濡草鞋者 牧水』(いずれもアーツアンドクラフツ)、『山川草木』(白山書房)、『山に遊ぶ 山を想う』(茗溪堂)など、ほかに『忘れられた俳人 河東碧梧桐』『「はみ出し者」たちへの鎮魂歌』(平凡社新書)がある。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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