人文・歴史(58冊)

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折口信夫 死と再生、そして常世・他界
やま かわ うみ 別冊
折口信夫 死と再生、そして常世・他界
小川直之 編
「死は死ではなく、生の為の静止期間であった」(「若水の話」)
折口信夫が〈古代研究〉として、国文学と民俗学を辿って明らかにしたのは、「魂」の死生観が古代人に存したことにあった。「外来魂」をキーワードに「死と再生」を説く折口は一方で、古典解釈や沖縄民俗探訪から「常世・他界」という古代人の世界観を論じる。従来の死生観が問われている現在、折口信夫の死生観と、それを反映して書かれた小説「死者の書」を収録する。
2018年4月発売
定価2,420円(税込み)
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怪異伝承譚―やま・かわぬま・うみ・つなみ―
やま かわ うみ 別冊
怪異伝承譚 ―やま・かわぬま・うみ・つなみ―
大島廣志 編
自然と人との関わりの中で、 各地に伝わる怪異伝承譚80編
山や海の自然の中で暮らす人々にとって、自然は恵みをもたらす一方で、死に結びつく常でない事象を強いるものであった。「怪異伝承譚」は、自然と人々のかかわりの中から生じた不思議な体験・伝聞談である。本書は、「三陸大津波」などの伝承譚も含め、各地に伝わる約80編を収録した。
2017年10月発売
定価1,980円(税込み)
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松本清張〈倭と古代アジア〉史考
やま かわ うみ 別冊
松本清張〈倭と古代アジア〉史考
久米雅雄 監修 編集協力:北九州市立松本清張記念館
没後25年を経ても、変わらずに評価の高い松本清張の〈古代史〉
松本清張は作家となる以前から、考古学や古代史に興味を持ち、自ら歩き調べていた。1960年代から90年代にかけて発表されたその〈古代史〉論考・エッセイは、「松本説はいまでも容認できる」(門脇禎二・森浩一対談、2005年)とされる。本書は清張古代史のなかから、全集・文庫未収録の単行本のうち、晩年に近いものを中心に収録した。
2017年7月発売
定価2,200円(税込み)
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谷川健一 民俗のこころと思想
やま かわ うみ 別冊
谷川健一 民俗のこころと思想
前田速夫 編
柳田・折口の民俗学を受け継ぎ、さらに定住稲作民とは異なる金属民・木地師・遊芸民などの生態や、天皇族に敗れた古代民の行方を辿り、沖縄・南島へのフィールドワークを重ねた谷川健一。その民俗学として展開された思想を、編集者としての仕事や時代状況に関わる批評も含めて明らかにする。全集未収録「論文・エッセイ」多数掲載。
2016年12月発売
定価2,420円(税込み)
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野村純一 怪異伝承を読み解く
やま かわ うみ 別冊
野村純一 怪異伝承を読み解く
大島廣志 編
精霊・鬼・化けもの・幽霊の正体を明かす
昔話や口承文芸学の第一人者・野村純一が〈都市伝説〉研究の先駆けとなった「口裂け女」や「ニャンバーガー」、昔話に登場する鬼や幽霊、さらに民俗とのかかわりの深い東京・本所や新潟の「七不思議」、近世の巡礼僧「六部殺し」など、豊富な怪異伝承の実例を列挙して論じた文章をまとめる。
2016年6月発売
定価1,980円(税込み)
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鳥居龍蔵 日本人の起源を探る旅
やま かわ うみ 別冊
鳥居龍蔵 日本人の起源を探る旅
前田 速夫 編
考古学・人類学を独学し、北は樺太(サハリン)・シベリアから台湾、朝鮮、西南中国、さらに南米を実地に歩いて調べた孤高の学者・鳥居龍蔵。そのフィールド・ワークから、列島に最初にアイヌが住み着き、大陸からツングース系、前後して東南アジア系が来たという複数の日本民族説を唱えた。柳田國男、南方熊楠にも比肩する先覚者として、戦後の江上波夫・中尾佐助・石田英一郎・大林太良・松本清張などが評価する、血の通った学問を体現した鳥居龍蔵の代表的な論考・エッセイをまとめた。
2015年6月発売
定価2,200円(税込み)
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岐路に立つ自然と人類
やま かわ うみ 別冊
岐路に立つ自然と人類 「今西自然学」と山あるき
今西 錦司 著
 自然に生きる生物を、生物全体社会として環境もふくめ思考した今西錦司。今西は登山家として自然に関わるなかから、自然に生きる生物自体を対象とする「自然学」を唱えた。本書では、その「今西自然学」の主要論考とエッセイを収録する。
2014年10月発売
定価1,980円(税込み)
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いのちの自然
やま かわ うみ 別冊
いのちの自然 十年百年の個体から千年のサイクルへ
森崎 和江 著
 植民地・朝鮮から引き揚げ、九州炭坑町で、自分とは何か、女として生きるとは何か、国家権力とは何かを問いつづけ闘った日々。さらに、異国で身を売って働く女性たち「からゆきさん」を訪ね、列島各地に残る「海人」「産小屋」などの民俗を明らかにする。20世紀後半から現在までで最も重要な詩人・思想家の全体像を、未公刊の詩30篇を含め一覧する。
2014年2月発売
定価1,980円(税込み)
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魂の還る処
やま かわ うみ 別冊
魂の還る処 死んだらどこに行くのか
谷川 健一 著
 死んだら、渚からのぞむ西の海の彼方、妣(はは)の国へ……。
 谷川民俗学の源流であり大きな柱でもある「常世論」は、日本人の心の奥にある、古代より無意識に伝わってきた死後の世界への憧れ=常世(とこよ)を論じ、日本人がどこから来たのかを暗示する。たび重なる災禍に見舞われた私たちの、魂のゆくえを探る書。
2013年7月発売
定価1,760円(税込み)
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平成時代史考
やま かわ うみ 別冊
平成時代史考 わたしたちはどのような時代を生きたか
色川 大吉 著
 歴史家・色川大吉が、「平成24年とは、大正期より10年も長く、戦前昭和の20年より長い」という認識のもと、昭和天皇の崩御に始まり、東西冷戦の終結、天安門事件などが生起した平成元年(1989)から、東日本大震災、福島原発事故の平成23年を経た24年までを、年ごとの出来事を書き下ろす。国内の政治・経済はもちろんグローバルな海外の動静や、国内外のテロ・事件、はたまた個人的な(自分史的な)出来事を一挙に24年間にわたって書いた色川歴史観による時代史。
2013年2月発売
定価1,760円(税込み)
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